書籍のつくり方・基本編:「校正」でやっていること

赤ペンこそが本をつくっている

書籍づくりの中でとても重要な工程がこの校正です。

校正とは、辞書的な意味合いでは、文字や文章を比べ合わせ誤りを正すことを広く指しますが、狭義では、印刷物や出版物の仮刷りと原稿とを照合して正しく組み上がっているかを確認し、また誤りを正すことを指します。この工程に使われる仮刷り自体を校正と呼ぶことがありますが、そちらは正確には「校正刷り」「ゲラ」と呼びます。

原稿とゲラとを見比べて、間違っている箇所について、一般的には赤ペンや赤鉛筆などであらためていく作業を行います。それゆえに校正することを「赤字を入れる」と言ったりもしますが、「赤字」という言葉には経理上の損失の意味もありますので、これを嫌って言い換える向きもなくはありません。

本来的には、原稿とゲラとを突き合わせて違うところがあるかないかを見ていくのが校正の意義ですが、編集者と著者とのやりとりにおいては、この工程は事実上加筆修正のプロセスとなっています。編集者と著者とが、ゲラの上で、赤ペンを使って対話し、一冊の本をより完成度の高いものに仕上げていくのです。

わかるように正しい指示で校正を!

印刷物や出版物も工業製品の一種ですので、校正の工程で用いられる校正記号は、日本工業規格(JIS)によって厳密に定められています(JIS Z 8208:2007)。間違っている文字を正しい文字にあらためるだけのことだと言ってしまえばそれまでですが、その指示が不適切だと印刷物や出版物の内容はめざすものには近づきませんし、場合によっては書籍の制作進行に遅滞を生じる可能性があります。「わかればいい」のではありません。わかってもらうため、しっかりとわからせるために、正しい校正記号で指示を伝えるように心がけましょう。

幸いにして校正記号のJIS規格にも多くの許容があります。それを踏まえた上で、できるだけ正しい記号を用いて校正するよう留意してください。

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