自分自身の意思で「人生を選ぶ働き方」が当たり前になる社会にするためにーmasterpeaceのVison・Missionと、目指す社会を創るための取り組み

masterpeaceのVison - Mission

「頑張るひとが報われる社会をつくる」

「頑張るひと」とは、働くことや自身が取り組みたいことに対して意欲をもち、自分の意志で仕事や働き方などの手段を選び、努力や挑戦をするひとを意味します。

 

「報われる」とは、「頑張るひと」が成長することで、社会に関わりあっていくことができること。そして、挑戦の機会がフェアに広く開かれたものであることを意味します。

 

そのような社会を目指すために、私たちは次のようなミッションを定めています。

 

■企業ミッション ― 私たちが企業として実現すること

「ひとが、成長意志(WILL)を見つけ、社会と繋がり、活躍するためのステップをつくる」

「私はこれをやって生きていく(WILL)」と決めて前に進むこと。もし、何らかの働きづらさを抱えていたとしても、働くことに対する自分の意思を持ち、挑戦し、成長したいと考えるひとを増やしていきたい。

そして、自身のWILLを、社会と繋ぎあわせ、ひとのお役に立ち、生きていくこと。そんな生き方を当たり前にしたい。

 

私たちはそのために、ひとが企業と対等な関係を築き、活躍するためのステップをつくるような事業を行っています。

 

■事業ミッション ― 私たちが事業を通じて実現すること

「徹底的な情報の整理・発信を行い、伝えることを通じて、新しい生き方・働き方を社会に届ける」

<取り組む事業の例>

  • ・出版事業 ー多様な人の生き方・働き方の選択肢を伝える。
  • ・教育コンテンツ事業 ー職業訓練を促進し、働くことの可能性を広げる。
  • ・就労インターン事業 ー働くことを本気で目指す人の登竜門をつくる。

 

どの事業においても、

「ひとと丁寧に向き合い」

「目に見えるカタチに言語化・磨き上げて」

「社会に伝え、繋いでいく」ことを、繰り返し行う。これが私たちの仕事です。

 

Vison-Missionの背景にある課題

「働くこと」においても広がる格差

masterpeaceでは、より多様な働き方を目指して、コロナ以前から完全リモートワークという働き方を導入してきました。2024年現在も、業務委託でお仕事をお願いするパートナーさんはもちろん、社員も含めた全員がリモートワークで仕事をしています。

 

長くリモートワークを続けてみて、そのメリットだけでなく、いくつかの課題も感じるようになりました。それは、リモートワークで働こうとする方の中で、それぞれのスキルの格差が大きくなっているという点です。

 

例えば、ディレクター、ライター、編集者、動画編集者など、専門職として独立を選んだ方。これらのかたがたは、独立までに経験を積み、プロとしてのスキルをしっかりと身に付けているため、自律して仕事を選ぶことができます。それぞれのスキルに比例して、高い報酬を得ることも可能です。

 

一方で、子育てや介護、障害など、何らかの働きづらさがあることからフルタイムで出勤することが難しく、在宅で働くことを選んだ方。もちろん、プロとしてのスキルを持っている方もいらっしゃいますが、そうでない場合も多くあります。その原因は、前者のような専門スキルを身に付けるための教育の機会が得られていないことにあります。

 

 

現在プロとして活躍されている方も、もともとは初心者だったはずです。企業などに就職し、先輩からの教えや研修プログラムなど、教育を受ける機会があったからこそ、スキルを習得することができたのです。

 

しかし、運よくそのような環境に出会うことができないと、教育の機会に恵まれないまま現場に出ることになります。今やクラウドソーシングなど、お仕事と出会うための機会は以前に比べて、増えているといえるでしょう。ですが、未経験のまま、簡易な仕事を始められたとしても、先輩や上司からのフィードバックを受けることは少なく、自分だけで成長していくことは難しくなってしまいます。

 

その結果として、リモートワークで働く方の間では、スキルを持ったプロ人材とそうではない方ではスキルの格差が生じ、それに伴って報酬にも大きな格差が生まれているのが現状です。

 

当社でも、これまで採用の際には、参画いただくタイミングですでにスキルを持っている方を選ばざるを得ないことが多くありました。応募いただいたどの方にも、働く意欲があり、能力もきっとある。しかし、業務に必要なスキルをていねいに教育するような余裕は、当社にはありませんでした。このような実態は、当社以外の企業でも同様だと考えられます。

 

クラウドソーシングの落とし穴

リモートワークが以前よりも一般的になった現在、クラウドソーシングの仕組みが普及し、個人の方がリモートワークの仕事を得やすい環境ができつつあります。発注する企業としても、正社員を増やすコストをかけることなく業務を動かせるというメリットがあり、働きたい人と企業のニーズとがうまくマッチングしているように思えます。

 

しかし、このクラウドソーシングの仕組みには、一種の落とし穴があるのではないでしょうか。

例えば、専門的なスキルを必要としない、テープおこしや、簡単なライティング業務の場合をみてみます。このような業務は、非常に多くの方が受託側として登録しており、その単価を自分で設定しています。簡単な業務であるほど、単価も安く設定しがちです。企業としても、安いほうが発注しやすいと考えてしまいます。すると、「いかに安く設定するか」が受注のポイントの一つとなり、結果として低価格化を助長してしまいます。

働く方にとっては、より安い報酬で仕事をこなさなくてはならなくなり、企業にとっては品質の高さが望めなくなっていく。このままでは、両者にとってメリットの少ない方向へと進んでしまいます。

 

高いスキルを身に付ける教育の機会に恵まれた人と、何らかの事情によってその機会が得られなかった人。クラウドソーシングの場合は、どちらかといえば後者の方が利用しやすい仕組みです。本来持っている能力や働く意欲には違いがなかったとしても、どうしても得られる仕事と報酬には格差ができてしまいます。

 

深刻な労働人口不足

現在の社会で大きな課題となっていることの一つに、労働人口不足があります。

現在、働くことができる人口のうち、就業している人は約半数に留まっており、2030年には、労働需要7,073万人に対して労働供給は6,429万人、644万人の人手不足によって社会インフラが維持できなくなるリスクがあるといわれています。

 

その一方で、障害や病気、高齢などの理由から働きづらさを抱える人は、約600万人いると推測されています。これらの人が就労することができれば重要な社会資本となり得ますが、そのためには特性に合わせた多様な働き方が求められます。リモートワークもその一つです。

 

 

現在働きづらさを抱えている人が、それぞれの力を存分に発揮できる環境を整えることが、労働人口不足を解決する糸口となると考えられます。また、労働人口不足は地方に行くほどより深刻になっており、どこに住んでいても、スキルを身に付け、就労できる仕組みが必要とされています。

 

これらの課題を背景に、どんな境遇にあっても、頑張る人が報われる社会を実現していくためにはどうしたら良いのか。この課題解決のために、私たちは、前述したVisionとMissionを掲げて活動しています。

そして、目指す社会全体のイメージを次のように確立しました。

 

どんな社会を目指しているのか

前述した社会課題を解決するためには、教育/就労支援/企業を「人の意志」によって横軸で連携する仕組みが必要だと考えています。そのための施策として、次の3つを社会に実装することをイメージしています。

①生きる力(自分の意思)を育む

自分自身で仕事や働き方を選ぶことは、自分の意思を育むことから始まります。これまでも教育現場では、職業を学んだり働くことの意義を考えたりする「キャリア教育」が行われてきましたが、キャリアを模索するプログラムをさらに体系的に整備する必要があります。

 

進学や就職を考えるタイミングなどに一時的に知識を詰め込むだけでは、主体的な選択には結びつきにくいでしょう。社会の中で自分の役割を見つけるには、仕事やその意味を知ること、社会で活躍している人と出会うこと、自分に合った働き方を見つけることが重要です。

 

そのためには、家庭や地域、就労支援機関と連携して、時間をかけてその人の意思を育てていくことが求められます。

 

②職との出会い/機会と選択

まずは、職と出会うこと、選択肢を知ることが求められます。就労を希望する方にとって本当に必要な情報を届け、挑戦の階段を登るための入り口を提供しなければなりません。

 

そのためには、行政だけでなく、企業も連携する施策が必要です。例えば、あらゆる職種が凝縮された「おしごとの情報(データベース)」をつくり、職業や働き方の情報、ロールモデルの情報などを、企業と個人が共有できる場をつくること。また、仕事の「登竜門」となるような職業訓練の仕組みをつくり、社会での経験が少ない方を中心にスキルアップができる環境を用意すること。そして、協働する企業と個人が対等に出会い、仲間として握手ができるかを探るインターンの機会をつくることなどが考えられます。

 

③まともな企業が職を支える

働くためには、働く場所があることが前提となります。働きたい人に働く場所を長期的に提供するためには、「まともな企業と事業」を地域から生み出していく必要があると考えます。

「まともな企業」とは、単に労働力として人を採用するのではなく、その人を受け入れ、共に働く人として育てていける企業のことを指します。

 

さらには、企業の変化や成長を支え、働く場ともなる新規事業の創出をしていくことも重要だと考えています。特に、人手不足や就労先不足が課題となっている地域の中小企業では、その本来の力を活かした新規事業を創り、生まれ変わることができれば、働きたい人と企業の双方にとって良い効果が生まれるはずです。

 

①②③の全てを1つの企業や組織で実現することは不可能です。複数の企業や組織が、それぞれの得意な領域を担い、①と②、②と③と連携し、全体を通して「人と企業を繋ぐプラットフォーム」となるよう考えていかなければなりません。

人と企業が対等な関係で結びつく協働関係を、日本中に増幅していくこと。自分の人生や働き方は、自分の意思で選ぶことを、誰もがあたり前にできる社会を目指します。

具体的にどう取り組んでいるのか

「自分の意思で人生を選ぶ働き方」が当たり前になる社会にするために、masterpeaceでは具体的に何ができるのか。

これまでとこれから、当社が取り組んでいる3つの事業ドメインをお伝えします。

 

project ー①協働型新規事業 人が活躍できる事業立ち上げの伴走

働きたい人が働ける場をつくるために、新しい事業の立ち上げに伴走します。

特に地域の中小・中堅企業には、すでに地域とのつながりが盤石で、顧客が確立されているケースが多くあります。もともと培ってきた力を活かして、社会課題の解決につながる新事業を生み出せれば、その地域での雇用を拡大し、守っていける可能性があります。

 

もし、遠隔でも行える事業を創ることができれば、働く人は地域だけでなく、全国から募集することもできます。ただし、そのような新規事業は、地域の1社だけで実現することは難しい場合も多いでしょう。

masterpeaceでは、その企業内にはこれまでなかったノウハウを持った企業や人とをつなぎ、アイデアもお金も人もシェアしながら、新しい方向へと進めるよう伴走することを得意としています。

 

■取り組み事例

コールセンター・顧客対応の人手不足に 「生成AI組み込みチャットシステム」と「多様な働き方」で対応。 全国からリモート参加する働き方に制約のある人材チームが運用する ReChatプロジェクトを正式リリース。
https://www.masterpeace.co.jp/news/release-20240521/

 

【新規事業の検討ポイント解説】
リモートワークで働くチームをつくるための業務整理/業務環境の作り方|全国から問い合わせ業務にリモート参画するReChatプロジェクト事例
https://www.masterpeace.co.jp/column/newproject_rechat/

 

project ー②学びと教育事業 学びと人材育成の仕組みをつくる

masterpeaceではこれまで、教育事業にかかわるたくさんのコンテンツを制作し、教育の仕組みづくりも含めてサポートをしてきました。その実績は幅広く、専門性の高い業種の内容にも対応しています。

 

テキストや動画教材といった教材コンテンツの制作に留まらず、教育カリキュラム設計、販売方法の構築から拡販のための施策まで、企画から運用までをトータルでお手伝いすることを得意としています。

 

■取り組み事例

【事例インタビュー】コアフロント株式会社 様|歯科技工士国家試験合格者の9割が離職。業界を救う『exocad』の可能性と、即戦力人材の育成を目指した教材制作の裏側
https://www.masterpeace.co.jp/works/corefront_manual/

 

総務省主導の実証事業にmasterpeaceが参画。テレワークを通じた地域課題解決を目指して、ライティング講座を実施しました
https://www.masterpeace.co.jp/news/20240205-2/

 

project ー③伴走型広報事業 伴走型広報で伝えて広げる

新規事業を立ち上げたり、事業に必要な人材育成の仕組みができたりしても、多くの人に知ってもらい、採用してもらわなければその価値は生かされません。効果的な広報活動によって、多くの人にその価値を知ってもらうことが求められます。

 

新しくできた仕組みや取り組みを広く発信することで、同じ課題に悩んでいる地域や企業にも伝播していくはずです。人々に共感してもらい、その仕組みを真似してもらうことで、社会が少しずつ変わっていきます。コピーされていく過程でブラッシュアップもされますし、何より仲間が増えていくことで、1社ではできなかったことが実現できていく可能性があります。

 

masterpeaceでは、単にサービスを知ってもらうためだけの広報でなく、企業の実現したい方向性を理解し、事業が成長・進化していくための「高価値広報」を目指しています。広報の部分だけを請け負うのではなく、広報活動を通して企業と社会のさまざまな課題解決が実現できるような活動に、一緒に取り組んでいきます。

 

■取り組み事例

届けたい想いを伝わる形に。「伴走型広報支援」を通じた事業開発や採用促進で、社会に繋げる
https://www.masterpeace.co.jp/column/bansougatakouhou/

 

株式会社ビジネス・ブレークスルー様 | IR資料(事業報告書)の制作をご一緒させていただきました
https://www.masterpeace.co.jp/works/bbt-ir-businessreport/

 

【事例インタビュー】株式会社アカデミーシェアリング様|子育て支援に取り組む人のための教科書づくり。「ふれあいあそび なでnade教室」を通じて一緒に取り組む仲間を増やす、養成テキスト制作とベトナムでの実施レポート
https://www.masterpeace.co.jp/works/a-sharging_text/

 

 

「自分の意思で人生を選ぶ働き方」が当たり前になる社会の実現は、1社の力でできることではありません。現在のmasterpeaceの役割は、上記①②③のプロジェクトを確実に実行していくことだと考えています。

私たちは、「頑張るひとが報われる社会をつくる」ことを目指して、ひとが企業と対等な関係を築き、活躍するためのステップをつくるような事業に、これからも挑戦していきます。

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