【事例インタビュー】株式会社アカデミーシェアリング様|子育て支援に取り組む人のための教科書づくり。「ふれあいあそび なでnade教室」を通じて一緒に取り組む仲間を増やす、養成テキスト制作とベトナムでの実施レポート

子育て支援の活動をベトナムにも海外展開する「テキスト」制作の取り組み

株式会社アカデミーシェアリング様

担当:進行管理・編集・テキストデザイン

プロジェクト期間:約1か月半

 

株式会社アカデミーシェアリング 代表 桑原 あずさ 様と、孤独育児の解消、子育て支援を目的として、親子のふれあいあそび教室を開講する方のための養成テキストを制作させていただきました。

 

このテキストは、ふれあいあそび なでnade教室を運営してきた知見をもとに、ふれあいあそびを指導するときに知っておきたいことから、教室開講のプランニングができるワークシート、ふれあいあそび なでnadeの手技の指導概要までをまとめたものです。

制作したテキストはベトナム語にも翻訳いただき、実際にベトナムで行われた養成講座の場でご活用いただきました。

 

<親子のふれあいあそび なでnade ー教室を開講する方のための養成テキストー>

(左)ベトナム語翻訳版 (右)日本語版

親子のふれあいあそび なでnadeの手技の指導概要をイラストでわかりやすく解説

今回テキスト制作をご依頼していただいた、株式会社アカデミーシェアリングの桑原 あずさ さんにインタビューを行い、これまでの活動や今後の活動についての想いをお話しいただきました。

 

関連URL

株式会社アカデミーシェアリング様

https://a-sharing.co.jp

株式会社アカデミーシェアリングの 桑原 あずさ さん

 

「ひとりぼっちで頑張っているお母さんたちの居場所を作りたい」

その想いから生まれた「ふれあいあそび なでnade教室」

 

保育士として10年間勤務後、結婚、出産をきっかけに3年間の専業主婦生活を経て、子育てしながらできることはないかと自宅でベビーマッサージの教室を始めたという桑原さん。最初は数人から始まった教室の参加者は、これまでにのべ3000人。教室運営の傍ら、インターネットラジオ、そして現在も放送中のラジオ大阪「桑原 あずさのas life」番組パーソナリティをはじめとして、ラジオや司会業など多方面に活躍されていらっしゃいます。

 

「ひとりぼっちで頑張っているママが沢山いる。そんなママたちの居場所を作りたい」

15年にわたり続けてきた「ふれあいあそび なでnade教室」の根っこにあるのは、なによりも孤独育児を解消したいという想いだと桑原さんは話してくださいました。

実際に教室に参加した方にとったアンケートでも、ベビーマッサージで子どもとスキンシップを取れてよかった、ということ以上に、「自分の居場所があった」「友達ができた」「相談できる場所があった」「子育てに自信が持てた」など、お母さんたちの自己肯定感につながる効果が生まれていたことを実感されたそうです。

 

日本も海外も関係ない。頑張っているお母さんたちの課題解決がしたい。

 

経営者の先輩から教えてもらった「子どもと母親への教育は世界共通の強み」というアドバイスをきっかけに、海外への事業展開を考え始めたという桑原さん。実は当初は、海外に目を向けることに疑問も抱いていたといいます。

 

「なぜ海外なのですか?と聞いてみたら、なぜ海外と日本を分けるのか?と逆に聞かれたんです。子育てをしながら仕事も頑張っているお母さんたちは、世界にも沢山いる。その社会課題を解決できるならば、日本も海外も関係ないと背中を押されました。」

中でもベトナムは、人口が増えている若い国であり、母親の就業率も高い、育児の課題を抱えている可能性が高いことから、最初のチャレンジ場所として選ばれました。

 

まずは現地を見て見ることが大切と、最初に訪れたのが2023年秋。産婦人科や幼稚園、女性が活躍する企業などを視察して周り、様々な目線から子育てについての話を聞いた経験から、「日本と同じように課題がある」ことを実感するきっかけになりました。

 

受講生が使いやすい「テキスト」が大活躍。大好評だったベトナムでの養成講座。

 

ベトナムで出会った幼稚園の先生が想いに共感してくださり、2024年6月に現地の幼稚園の先生方に向けてスキルアップ研修として「ふれあいあそび なでnade教室」養成講座を実施しました。

当日は制作したテキスト(ベトナム語版)をA4サイズで印刷したものを配布し、参加者の先生方自身がメモを取りながら受講できるスタイルをとりました。余白を大きくとったデザインであったこと、テキストとノートが一体となっている構成がよかったそうです。

自分だからできることをしていきたい。これから目指す未来。

 

今後は、幼稚園の資格が取れる師範大学の外部講師や、日本式幼稚園ではない場所でも活動を広げていくなど、ベトナムでの活動により力をいれていくことが予定されています。

「ベビーマッサージの教室や、子育て支援の活動をしている日本人は自分以外にも大勢います。でも、ベトナムで活動している人は少ない。そこを自分が担えるならば、ベトナムで伝えていく活動に力を入れていきたいと思っています。」

 

孤独育児を解消したいという想いから始まった活動。振り返れば親子の絆づくりは、人と人との絆づくりにもつながっていると桑原さんは真っすぐな目で語ってくださいました。

 

想いを形にするために、masterpeaceが柔軟にサポート

 

最後に、今回のmasterpeaceとの取り組みについてお聞きしました。

 

「海外での研修テキストの制作もゼロだったので、最初はふわっとした状態でご相談をしたのですが、話をしっかり聞いたうえで、条件に合わせて柔軟にサポートしていただきました。志のある取り組みならば、惜しげなく力になってくれるという姿勢が心強かったです。今後もぜひ、ご協力をお願いできたらと思っています!」

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