進むリモートワーク&パラレルワーク フリーランスが企業とうまく協業するために必要な10の事

2021-01-06

企業と個人が協業できる新しい選択肢が広がっています

お互いに良好な関係を続けていくために必要な事とは?

弊社代表の窪田が、大阪にあるコワーキングスペース「THE LINKS KITAHAMA」さん(https://links-kitahama.com/)主催のオンラインセミナーに登壇いたしました。

 

本記事ではイベント内容から主に窪田の発言を抜粋してご紹介いたします。

 

私たちのプロジェクトは「パートナーさんとの協働」によるものがほとんどです。このセミナーでお話させていただきましたような、私たちの働き方に共感いただける方からのご連絡を楽しみにお待ちしております!

 

セミナーの趣旨−企業と個人の協業の広がり

今、企業と個人が協業できる、そういう選択肢が広がってきています。

 

企業側からすると、社内に新しい価値観を取り入れ、前に進めることが出来る。

個人側からすると、自分が歩んできた経験が、新しいフィールドで発揮でき社会にアウトプットが出来る。そういう共創関係が生まれることが社会的にも当たり前になりつつあります。

 

このセミナーでは、企業と個人が良好な関係で仕事を進めていくために必要な事を10個のテーマでピックアップしお話しさせていただきました。

 

登壇者の紹介

中川 慎也さん
THE LINKS総合プロデューサー。
今回のイベントのファシリテーターを務めていただきました。
ご自身も会社経営をしながらパラレルワークされています。

 

宮本 雪さん
企画のプロ | 株式会社BUSK 取締役
人材紹介、人材派遣、採用コンサルティングがメインで、メディアの立ち上げやマーケティング支援などもされています。
他社と協業するお仕事の経験も豊富なため、フリーランスとして副業をする立場からのご意見もいただきました。

 

窪田 篤
株式会社masterpeace 代表取締役
出版サービス「good.book」や、オンライン教育支援サービス「good.learning」など、”よりニッチな伝えたいコトを形にするサービス”を業務委託パートナーさんを中心とするチームで展開。
個人としては、異業種・職種を含めた複数社にパラレルワーカーとして参加。

 

外部委託-だけでなく「パートナー人材」へ

まず、フリーランスの働き方の中身について整理します。

 

これまでは、図の左側の「専門職・スペシャリスト」の方にお仕事を発注することが中心でした。ライターさんやデザイナーさんに「この仕事をお願いします」というわかりやすい切り出し方です。

 

しかしこの2、3年は、弊社でも企画を生み出したり新しいサービスを開発したりというお仕事をいただくようになり、私たち自身「何でも屋」のように幅広くお手伝いさせていただくことが増えてきました。

そういった、どこからどこまでを切り出すべきかが曖昧なお仕事においても、外部の方と一緒に働くことが増えてきています。

 

今までは、単価も相場もわかりやすい専門のお仕事だけをお願いしていたのですが、そこがどんどん自由になって、柔軟になってきたように感じます。

 

図の右側の「パートナー人材」というのがその新しい働き方です。

 

ただ、仕事の内容が曖昧な分、どこまでお願いすればいいのかというところでモヤモヤすることがあり、うまくいったこともあれば失敗したこともありました。

 

企業と個人がうまく協業するために

本セミナーでは「企業と個人がうまく協業するためのポイント」を次の10点にまとめています。

本記事では、主に「フリーランスの方」の視点から解説していきます。
なお、企業と個人が出会って協業するまでのフェーズを以下の4段階に分けて考えています。

働く前−出会い−のポイント

フリーランスの方のPOINT|自分が「なに屋」なのかを伝える

2、3年前、企画や新規事業開発といったフワッとしたお仕事の募集をしてみたところ、思った以上にいろんな方が応募してくださったことがありました。

 

でも、何をやって欲しいかという部分をこちらから明確に出すことができておらず、結局うまくいかなかったのです。

 

企業側が外部人材を募集するときには、やっぱりビジョンやゴールを明確にしておく必要があると感じました。「こういうことを達成したいから一緒にお仕事してもらえませんか」というように、目に見える形で発信していく必要があると思っています。

 

また、これはフリーランスとして働く方にとってもポイントとなると考えています。

 

「フリーランス側は、はじめに自分が何をできるのかを明確にしておかなければならないと思っています。
私が企業との出会いの段階で意識しているのは、自分ができることを並べてみて、それを抽象化するということです。

私の場合は、採用のコンサルとか集客、コピーライティングや広告の仕事が得意なんですが、それらをまとめると”企画の部分が得意です”ということになります。
具体例から抽象化した表現で企業に伝えられると、仕事がどんどん広がる気がしています」(宮本さん)

 

企業側としては、面談の際に何か印象に残るフックとなるようなことを教えていただけるとありがたいです。


例えばライターの方の場合、教育に興味があるとか、テクノロジーの最先端に詳しいとか、得意領域を幅広く見せていただきつつ、こだわっているポイントを伝えていただけると記憶に残ります。

 

その特定のジャンルの仕事が来たときにはモチベーションを高く持って進めていただけるのでこちらとしてもありがたいです。

 

働き始め−条件−のポイント

企業&フリーランスのPOINT|お互いにプロとして尊重する

働き始めにどのようにお仕事をお願いするかという調整の段階では、お互いにプロとして尊重することが重要だと思っています。

 

企業側に「外部の方には完全には任せられない」という思いがあると、結局は細かく切り刻んだタスクベースでしかお願いできなくなり、企業にとっても生産性は上がりません。


また、フリーランス側からすると、「任せられない」と思われているということはその企業から認められていないと感じてしまいます。

 

お互いにまず「プロである」という前提と信頼関係がないとうまく進まないと感じています。

 

 

フリーランスの方のPOINT|仕事を通して達成したい事や、柔軟にできる事と譲れない事を決めておく

「働き始め」の段階では、単価やお金の条件も重要になってくると思います。
どういう仕事をいくらくらいでやりたいか、というのは個別に違ってくるので、企業側としてはそこの部分で無理をさせてはいけないと考えています。

 

フリーランス側としては、仕事において達成したいことの優先順位を持っておく事がポイントとなります。何を一番大事にするかや、こういう仕事はやらない、といったところを自身で押さえたうえで、金額も含めて様々な条件がマッチするかどうかは、やはり最初に話しておく事が重要です。

 

「おそらく、フリーランスになりたての方は自分の値段がわからないのではなないでしょうか。
あと、もし高すぎると言われて仕事をもらえなくなるのが怖いから言わないということもあるように思います」(宮本さん)

 

「まだ自分の価値が社会においてどれくらいあるのかがわからない時期に、自分の値段を言うというのは相当勇気が必要ですよね。
高く言えるようになれば良いということではなくて、自分の市場価値を知っているかどうかがポイントなのかなと思います」(中川さん)

 

働く時のポイント

企業&フリーランスのPOINT|ITツールについては使い方だけではなく求めている働き方まで理解できるといい

リモートワークが中心となるフリーランスの方にとって、IT ツールへの理解はとても重要です。

 

ただ、最近の働き方の中でと感じているのは、ITツールを使うことによってどういうふうに仕事の仕方を変えたいのか、というところの温度感を合わせる必要があるということです。

 

例えばGoogle ドキュメントで原稿を作成する場合、資料の作成途中の段階からファイルをチーム内で共有してコメントなどを加えながら一緒に作っていくことによって、スピード感を持って製作していく、ということができます。

 

チャットツールの場合は、いわゆるチャットの書き方を理解しているかということだけではなく、このチャットツールを使うことでどういう組織にしたいと考えているか、どう効率的にしたいのか、という目的を共有することがとても重要だと感じています。

 

 

企業&フリーランスのPOINT|短く軽い共有時間を設けてコミュニケーションを

弊社の場合は、パートナーさんと、各月間でどういうお仕事を一緒にやっていくのかというスケジュールをスプレッドシートなどで共有しています。

毎日顔を合わせるわけではない分、お互いにやることを見える形にしておくことは重要だと考えています。

 

それに加えて、30分、15分でも良いので進捗確認の時間を定例で設けるようにしています。


あとは不定期で、「ちょっと5分話しましょう」と声をかけてビデオ会議を行うようなことも、リモートでのコミュニケーションをスムーズにするためには効果的だと思います。

 

協業のベースとなる「マインド」のポイント

フリーランスの方のPOINT|広く情報をキャッチアップしておく

企業とフリーランスの協業について、ベースとなるのがお互いの「マインド」だと思います。

 

フリーランスとして働く上では、カバーできる領域を広くしておくことが重要となってきます。どんな仕事でも相談や依頼ができる人というのはやはり頼れる存在となります。

 

「新しく仕事を受けるときには、自分が今までやってきたことではないこともあるし、知らないこともあります。それでも仕事を取っていくためには、特定のことを深く知っているよりも幅広く知っておくことがポイントだと思います。

自分自身はいろんな知識を幅広く持ってどんな案件にも関われるようにしておき、それぞれの分野で深く知ってる人とつながっておく。それがフリーランスにとっては重要なのではないかと思っています」(宮本さん)

 

「自分がわからないことが出てきた場合、それに詳しい人がいるのでアサインするというパターンもありです。仕事の一部を切り取って別のチームにお願いするというような。

その点はただのフリーランスとパラレルワーカーの違いのような気もします。パラレルワーカーはいつも並走しているから、自分の仕事領域が広がるということはありますよね」(中川さん)

 

企業&フリーランスのPOINT|提案型・ゴールから逆算型であること

私が働く側として協業する場合には、できる限り一緒に仕事をすることで生み出せる価値を試算してご提案することが多いです(力及ばず、この試算を達成できないこともあり、それは本当に申し訳ないのですが、、)。

 

伴走するのであれば、やはり一緒に働く人の成し遂げたいゴールから逆算して、そのために今必要な投資や、回収できるコストなどをあてはめて考えておかないと、最終的に向こうにとって期待外れの結果になってしまう可能性があります。

 

企業側も同じように、この仕事の単価はいくらで外注しようか、と作業としてだけ切り出すのではなく、目指したいゴールから逆算して働く人を選ぶ視点がないと、あくまでスポット的な仕事のお付き合いになってしまうと思っています。

 

「その企業と最初に出会ったときに聞いていたビジョンや方向性を理解して、それが形になるような提案をしていけるパートナー人材。企業側からしたら、そういう人と一緒に仕事がしたいですね」(中川さん)

 

さいごに

社員でも単なる外部委託でもない「パートナー」という新しい人材像は、これからの時代にさらに求められていくと考えられます。

 

企業側・フリーランスのそれぞれがうまく協業するためのポイントを意識することで、変化の大きい時代でも両者にとってより良い価値づくりに活かせればと思っています。

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