Web講座の立ち上げをお手伝いしているグーテンラーニング（good.learning）の事例についてご紹介いたします。
今回は、株式会社和食風水 代表の畑中様にインタビューさせていただきました。
和食風水さんは、和食を通して薬膳や漢方、マクロビオティックなどの食育活動をされています。masterpeaceは、今年新たな形式でリリースされた「美腸発酵フードアドバイザー」養成集中講座というeラーニングサービスの立ち上げをご一緒させていただきました。
「美腸発酵フードアドバイザー」養成集中講座とは？
株式会社和食風水 代表の畑中さんが、これまでに研究されてきた食育活動の取り組みをより多くの方に届けたいという思いから始動した養成講座。
和食の基本である発酵食を中心とした腸活ライフを受講者自身が指導できるようになることを目的とし、腸内フローラや大腸生理学、漢方と薬膳の観点、発酵食品での腸活方法、発酵食品の作り方などを学べる会員制eラーニングサービスです。
講座は理論編、実習編、応用編の3部で構成され、受講者が好きな時間に自分のペースで勉強することができます。また、講座内で使用するテキストも講座資料ページにて常時閲覧可能で、指導者として一人で活動していくことを目指した内容に構成されています。
もともとは対面での講義をされていたと伺っています。このタイミングで、Web講座を立ち上げられた理由は何だったのでしょうか。
「1～3期生に向けては、宮崎県で営んでいるサンシャインファームという農園で、対面の講座を行っていました。そこでは、計10時間にわたる2日間の集中講座を開いていたのですが、やがて新型コロナウイルスの影響により、受講者さまに集まっていただくことが難しくなってしまいました。
そのときにご提案させていただいたのが、オンラインによる講義です。これに対する反応はとてもよいもので、4期生（2020年5月～）を募集した際には、全国からのご応募がありました。また、オンデマンドで受けられる動画なども用意したことで、時間や場所の制約なく受講していただけるようになり、本当によかったと思っています。」
全国から受講者さまが集まったというお話がありました。例えば、どのあたりにお住まいの方がいらっしゃるのでしょうか。
「今回、Clubhouseとの連動を行いました。60日間、毎朝6時から『美腸 発酵モーニング』というルームを開いていたのですが、そこからの集客が大変多かったです。
オンデマンド講座を新たに加えた第6期（2021年5月～）では、最も遠いところですと、アメリカのカリフォルニア州からご受講いただきました。それから、石川県、千葉県、愛知県、香川県、高知県、福岡県など、全国のリスナーの方からお申し込みをいただきました。」
「受講者さまの多くが、コロナ禍で、自分の免疫を高めたいという思いを持っていらっしゃいました。またこの機会に有用な資格を取り、将来的には発酵のお教室を開いて指導を行いたいという方もいらっしゃいました。
Clubhouseでは、リアルタイム（オンライン）の集中講座を受けられた方が、最後に学び直しをされて、美腸や発酵に関する知識をさらに深める機会にもなっています。また、ご家族や指導をされているお客様に勧めていただくことで、新たに養成講座に興味を持っていただけるような連動効果も生まれています。」
Web講座を作るにあたって、工夫されたこと・苦労されたことなどあれば教えていただきたいです。
「実は、2020年にYouTubeを始めまして、既に50本の動画を撮り貯めておりました。また、2020年にzoomで行ったオンライン講座も、YouTubeで録画してあったのです。
そのようなとき、masterpeaceのメンバーから、持っている動画をオンデマンド講座として構築してみないか、と声をかけていただき、今回の「美腸発酵フードアドバイザー」養成集中講座の立ち上げに至りました。今まで撮り貯めていた動画を、一つのパッケージとして、商品化することができたのです。」
「ですので、苦労したことと言えば、数多くある動画をどのように分類するかということだったかと思います。現在の受講生は、リアルタイム（オンライン）で行う集中講座をメインに学ばれていて、オンデマンドの教材は、バックアップとして利用されています。今後は、集中講座に参加できなくても、オンデマンドの講座を受けるだけで資格を取得できるようなプランを用意することも検討しています。」
講座リリース後、受講されている方からはどのような反響があったのでしょうか。
「まず、ぬか漬けや塩麹、醤油麹などを作る調理実習は、自宅で動画を見た上で作っていただくことを想定していました。受講者さまからは、動画を見ながらキッチンで同時に作ることができた、時間や場所を選ばずに取り組むことができたという反響をいただいています。
また、リアルタイム（オンライン）の集中講座で学んだことを、さらに定着させたいという受講者さまには、何度でも繰り返し見られるオンデマンド講座を大変ありがたく受け取っていただきました。」
「一方で、リアルタイム（オンライン）の集中講座には参加せず、オンデマンド講座のみの活用を希望された方の受講はなかなか進まなかったようです。ペースメーカーがいない分、教材があるという安心感だけで終わってしまうことがあるのだと思います。
対応策として、フェイスブックのグループを作り、進捗などをシェアできるようにしていますが、ご自身の強い意志で進めていただかなければならないというところに難しさを感じています。」
これから講座をどのように発展させていきたいと考えていらっしゃるのでしょうか。
「まずは、現状維持ですね。リアルタイム（オンライン）講座のバックアップとしてオンデマンド講座を受けていただくということです。オンデマンド講座へのアクセスをより多くしていただくためにも、Clubhouseの連動を考えています。受講者の方にモデレーターになっていただくことで、ご自身をPRできる場、活躍できる場を作っていきたいと思っています。
私の住む宮崎県では、受講を経て、実際に講座を担当していただいている方もいます。料理教室で講師をしたり、Clubhouseでお話ししたり、レシピ本を作ったりと、今後活躍できるステージをどんどん作っていきたいと考えています。
そしてコロナ禍で、健康のことに不安のある方も、美腸や発酵に興味を持っていただき、今後の活躍に繋がればいいなと思っています。」
おわりに
新型コロナウイルスの影響で、学びのスタイルは大きく変化しました。大学の講義もオンラインが主流となり、友だちと顔を合わせて学ぶ機会は減っています。
そんな中で、畑中さんのお話からは、オンラインで学ぶからこそのよさというものを強く感じました。全国、そして海外から受講者さまが集まるのは、場所や時間を問わずに学べるオンライン形式だからこそのことです。そして、リアルタイム（オンライン）の講義だけでなく、気軽に参加することができ、受講者さまの活躍の場ともなるClubhouse、好きな時間に繰り返し見ることのできるオンデマンド教材など、さまざまなツールを駆使して、受講者さまの学びを支える様子を伺うことができました。
8月1日より、Clubhouseの「美腸発酵＋養生モーニング」もオープンしているそうです。
畑中さん、ありがとうございました！