【プロジェクト事例】学校×企業の協働でSDGsを実践的に思考する授業プログラム【中学・高校・大学】

教育現場と企業をつなぎ、社会課題解決を考えるプロジェクトを実施しています

2022年度 近畿大学付属高等学校×東大阪でのプロジェクト事例をご紹介します

masterpeaceはこれまで、出版やeラーニング事業を通して「教育」に携わってきました。

昨今、企業においても、学校現場においても、『持続性』や『社会性』に取り組むことが求められるようになっていることから、「企業」と「学校現場」を繋ぎ、SDGsとして表現されることもある持続性・社会性にアプローチするプロジェクトを提案しています。

 

2022年には第一弾として、教育のDX支援を進める株式会社ストリートスマート様と協働で、大阪府東大阪市でプロジェクトを実施しました。

 

このプロジェクトでは、近畿大学付属高等学校の高校生と、東大阪市を中心に活動する企業の協力を得て、「地域の社会課題を解決する事業プランを検討・プレゼンテーション」を行いました。

 

企業と高校生が協働してSDGs観点で地元の社会課題を考える「東大阪未来プロジェクト2022」を開始

https://www.masterpeace.co.jp/news/higashiosaka_miraiproject2022/

 

「東大阪未来プロジェクト2022」最終プレゼン会実施【大阪から始めるSDGs】

https://www.masterpeace.co.jp/news/release-20220906/

 

 

自治体、教育機関、企業、プロジェクト推進者の方へ

こういったプロジェクトの開催にご興味がある方には積極的に情報共有させていただいております。

お問い合わせはこちらまでご連絡ください。

https://form.run/@masterpeace

 

 

本プログラムの目的と概要

 

プログラムの目的

いま学校現場ではSDGsについて「知識の習得」以上に「実践的に取り組める力をはぐくむこと」が求められています。

しかし学校内のみで完結する授業の実施だけでは、自分事に落とし込んだ発想を促す事は難しく、また教員への負担が大きくなるという問題も発生します。

 

私たちの実施するプログラムは、学校と事業活動としての積極的なSDGsへの取り組みを求められている企業とを繋ぐことで、学校現場に有益なSDGs実践学習の機会を提供するものです。

 

 

プログラムの概要

生徒に「身近な社会問題を地元企業のリソースを用いて解決する(地域内での循環する社会の実現)」案を考えてもらいます。

最終プレゼンの場を設けそれぞれの案を発表してもらうことで、「考える力」だけではなく社会に通じる「伝える力」の育成も行います。

 

カードゲームなどを使用した楽しみながらSDGsを学ぶことのできる方法の導入、ワークショップの実施、弊社にて協力いただける地元企業や自治体との連携をしっかりととること等で、学校現場(教員や生徒)がSDGs教育に没頭できる環境づくりをいたします。

 

 

対象の学校など

当プログラムは、既に独自のSDGs教育に取り組んでいる学校の新たな取り組みの一つとしてだけではなく、新しいことに挑戦してみたい初心者の学校や、既存スタイルの授業にプラスアルファして行いたい学校など、様々なニーズに応えることができます。

 

 

2022年度近畿大学付属高等学校×東大阪でのプロジェクト事例

①事前ワークショップ

②取材

③事後ワークショップ

④発表準備

⑤中間発表会

⑥最終プレゼン会

 


 

①事前ワークショップの実施

1.SDGsとビジネスの融合を知る

自分たちの生活に落とし込んだ具体的なストーリー(社会問題+ビジネスを活用した解決案)を考えてもらうため、実際にSDGsとビジネスの融合を成功させている講師の話を聞くことで、問題解決方法をよりリアルに考えるきっかけを作ります。

 

 

2.東大阪市の社会問題を知る

自分たちの地域がどんなところか、どんな問題を抱えているかを知る機会として、自治体の職員の方にお話をしてもらいます。

 

3.SDGs解決をカードゲームで疑似体験

今回は、SDGsを学ぶことのできるカードゲームを使い、SDGs解決を疑似体験しました。

社会課題のカードに対しリソースのカードを用いて解決策を作成するかというゲームで、決められたルールの中でいかにして社会課題を解決するか、発想力や考える瞬発力が試されます。

 

4.地元企業を知る

生徒による「地元企業のリソース」探しに先駆け、まずは地元にどんな企業があるのかを知ってもらいます。企業には「既存の自社のリソース」を提示してもらい、生徒はどんな新たなリソースが見つけ出せるかを考えます。

 

5.身近な社会問題を考える

地球規模ではない、自分が生活するうえで本当に感じている「身近」な社会問題にはどんなものがあるのかをさがします。

学校、通学路、家…ふとした時に「困っている」「何とかしたい」と思っていた事について意見を出し合います。

 

 

②取材

チームに別れた高校生による企業への取材がスタートします。

弊社にて設定した「取材日」「取材先」以外は、全て高校生にゆだねられ、どんな質問をするのか、誰が取材写真を撮るのか等、しっかりとした準備が求められます。

 

 

③事後ワークショップの実施

1.取材結果の整理

生徒たちによる、取材で得た情報の整理が始まります。

取材メモを基に、新たに発見した企業のリソースカードを作成します。

 

2.リソースカード共有会

それぞれが取材にて得た各企業の新しいリソースカードをチームの垣根を越えてみんなで共有します。

リソースカードが増えることで、「企業×企業」の掛け合わせの可能性が広がり、社会問題解決策の幅も広がります。

 

 

④発表準備

自分たちで見つけた企業のリソースをもってどのように社会問題を解決するか、アイデアを出しあってもらいます。

また、「企業や自治体が思わず採用したくなる」ことを狙い、相手の心を動かせるようなプレゼンを目指し準備をしてもらいます。

 

⑤中間発表会

最終プレゼン前に、それぞれの社会問題解決策を発表してもらいます。

SDGsビジネスのプロがアドバイスをすることで、提案の精度をあげ発表自体のブラッシュアップをしてもらいます。

 

⑥最終プレゼン会

協力いただいた地元企業や自治体の方に審査員として参加いただき、最終プレゼン会を行います。

 

 

「次へ繋げる」ために

SDGsに「実践的にとりくむ」ということは、全ての社会課題が解決されるまで終わりがないということです。つまりプログラム自体はここで終了ですが、当プログラムで生徒が考えたアイデアには終わりはありません。企業と共に実現に向け動くことも、さらに新たな考えを付け加え発展させることも可能です。

このように生徒が「生徒」でありながら社会の一員としてSDGsに取り組める本プログラムは、その後の生徒の社会への関わり方も大きく変えることができます。

 

ぜひ本プログラムを有効に活用いただければと思います。

 

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